2005年12月15日

私がよく出かけるボスニアは、議会はあるものの完全には独立しておらず、西側諸国特にEUが送る最高責任者が、「王様」のように君臨しています。High Representativeと呼ばれるこの責任者は大臣の罷免権まで持つ、強大な権力者です。これまでボスニアで評判が悪かった英国人パティー・アシュダウンに代わって、ドイツの郵政大臣をつとめ、引退後もボスニアやバルカン問題に携わってきたシュヴァルツ・シリング氏がこのポストに就任することが決まりました。75歳ですが、やる気満々のようです。

私のボスニア人の知人たちは、ことあるごとにアシュダウンを批判していたため、今回の人選に安心していることでしょう。